父の誕生祝い登山

先月にあった父の誕生日。モノを贈るより記憶を…ということで、山好きの父のため、弟発案の誕生祝い登山を家族ですることになった。朝の段階での天気は曇り。昼過ぎから雨という予報だったので、予定していた1200m級の山ではなく、もっと低い山へ行き先を変更。朝6時に出発をして、7時半頃には現地着。すぐに上りはじめた。


雨上がりで湿っている土を踏みしめながら登ること10分、2番手を歩いていた弟が「ちょっと待って」とストップをかけた。「何だか足が痛いんだ」といって靴を脱ぐと、そこには血まみれの靴下とべっとりと足に吸いついた数匹のヒルが!ぎゃっと悲鳴を上げる弟。そういえば私もなんだか足がチクチクするなぁ、と思って靴を脱いでみたら、私の足にも…orz。歩きながら、なんだか短いミミズがたくさんいるなぁと思っていたけれど、まさかあれがヒルだったとは。父の決断で、その場で登頂を諦め、駆け降りるようにして数分で下山。車に戻り、恥ずかしがっている余裕もなく服を脱ぎ、お互いの身体を確認。母の靴の中にはヒル団体様ご一行が絡み合うように鎮座し、私と弟の足は血まみれと、もう阿鼻叫喚の世界。逃げ帰るように帰宅し、家に着いたのは朝の9時。一生忘れられない、父の誕生祝いとなった。