ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

実家の母に薦められ、借りてきた本。電車に乗っている間に読み始めたらグイグイ引きこまれてしまい、あやうく乗り過ごすところだった。海外ミステリィでは、久しぶりの私的ヒット。今晩徹夜して読んでしまいそう・・・。(ちなみに「ミステリィ」の表記は、某N大学助教授の影響ですw)


美術モノに関連して思い出すのは、ここ半年で読んだギャラリーフェイクひまわりの祝祭。どちらもダ・ヴィンチ・コードと同様に膨大な資料に裏付けられた記述をしているので、フィクションの形態はとっているものの、美術の知識を得る読み物としても面白い。九十九式の「細部まで気を抜かない」でも書かれているように、ディティールの細かさは全体のリアリティに繋がっていく。ダ・ヴィンチ・コードの面白さは、ほんの数行でサラリと出てくる「オリンピックと金星の関係」といった事実(薀蓄)の積み重ねと、フィクション部分の絶妙なバランスにあるように思う。