講義中のあれこれ

今日は学生の模擬授業をビデオで撮影することになっていたので、朝早くから大学へ。その発問はいいねぇ、その授業展開はちょっとマズイのでは?などと心の中でツッコミながらビデオを撮ってきたのだが、受講している学生をみながら、ちょっと『?』と思ったことが2つあった。


1つ目は、模擬授業の教師役として前に出てきた学生の何人かが、上着を着たまま授業をしてたこと。講義を受講している学生の大半がコートやマフラー、時には帽子をつけたままなのは別にもう驚かないけれど、前に出て教師役として板書をしたり動き回るのに、上着が邪魔じゃないのかなぁと思った。中にはカバンをたすき掛けにしたまま授業をしている教師役の学生も。これにはちょっとビックリした。


2つ目は、受講中のお菓子。今日に限ったことではないけれど、机の上に出して普通に食べている学生や、お菓子の回しあいをしている学生がいた。ゼミなど少人数形式の授業では、和気藹々とお菓子とお茶で授業を行うことはよくあるけれど、それと、大教室の講義中堂々とお菓子を食べるのは、同じことなのだろうか。


私の感覚だと、講義中は寒くても上着を脱ぐし、大教室の講義では、飲み物を飲むことはあるけれど、お菓子は食べない。マナーだから、というよりは、「講義をして下さる先生に対して失礼」という感覚によるところが大きい。でもこういう感覚は世代やこれまでの環境に大きく依存するもの。事実、親と同世代の方から「飲み物を講義中に飲むのは信じられない」という言葉を聞き、へぇと思ったことがある。


マナーや言葉などは時代によって変化していくものだと思うし、変化していくのが悪いとも思わない。ただ、基本的なスタンスとして「相手が不快に思うことはしない」ということは、常に配慮すべきことだと思う。自分が教壇に立ったとき、どう対処するのか、考えさせられたできごとだった。