無題

母から電話があり、昨夜Sちゃんが亡くなったことを知った。Sちゃんは私より2歳若い。Sちゃんのお母さんと私の母は大学時代からの友達同士だったので、私が小さい頃はSちゃん宅に母と一緒によく遊びに行っていた。Sちゃんには幼い頃に患ったインフルエンザ脳症の後遺症として障害があった。家の外ではあまり言葉を発することはなかったが、自宅の中ではいつも元気でよくおしゃべりをし、お母さんと本当に仲が良くて、家族みんなに愛されているSちゃんだった。私が最後に会ったのはもう10年以上前になる。母を通じてSちゃんが学校を卒業し、仕事を持ったことは聞いていた。昨夜、Sちゃんが1人でお風呂に入るといい、Sちゃんのお母さんが目を離した1分の間に後遺症の発作が起き、Sちゃんはそのまま亡くなってしまった。今、Sちゃんはウェディングドレスをかけられて、安らかに眠っているという。私の中でのSちゃんは最後に会った10代の頃のイメージしかないのだけど、もう20代半ばのウェディングドレスが似合う年齢になっていたんだよね。親族だけてお見送りをするというので、私の気持ちは母に託して、ご家族が落ち着いた頃に会いに行きます。Sちゃん、安らかにお眠り下さい。