ヴィレッジヴァンガード

昨日は日記を書いて研究室を出た後、予告どおり自由が丘のVillage Vanguardに行ってきました。昨日の日記のコメント欄にも書きましたが、入った瞬間「ここには、森博嗣はないな」ということが、よーくわかりました。なんというか、雰囲気が本屋ではなく、雑貨屋。品数的にも雑貨の方が多いくらいですので、本を探しに行くと、出会えない可能性が高いと思います。案の上、森博嗣は1冊も見つかりませんでした。


実は、ここに行きたかったのは、大好きなブログの1つであるid:chakichakiさんの本屋のほんね:勝手に本屋ミシュラン#24で紹介されていたのを読んだからです。確かにPOPが凄かった!棚に表紙が見える形で陳列されている本には、ほぼ全てに黄色いPOPが直についているので、雑多な中にも妙な統一感があります。装丁の邪魔をしている場合もあったので、良し悪しだと思いますが、とにかくインパクトがありました。そして、本のチョイスがえらく偏っています。置いてある本は、本屋ミシュランで書かれているように、自由が丘にいるような女性向け。私が好んで読むような本は殆ど置いてないので、私はこの店が対象とする「自由が丘の女性」の定義には当てはまらないのでしょう(笑)。


それでも、ツボだったコーナーもいくつか。絵本コーナーで、林明子さんが挿絵を書いた絵本が並べられていて、「うわー!」といくつも懐かしく手に取りましたし、文庫のところでは、北村薫の『<私>シリーズ』と『"時と人"三部作』全てにPOPが付けられていて、「うんうん」と思いながら見ていました。でも、一番驚いたのは、北村薫の隣の棚に、寺山修司澁澤龍彦が面で陳列されていたこと。そこの一角には谷崎潤一郎が平積みされていたりと、そこだけ空気の色が違っていたように思います。なじみのある世界があって、ちょっと安心したり(笑)。


というわけで、ヴィレッジヴァンガード初体験は、何も買わずに出てきました。店舗によって、コンセプトが違うみたいですので、機会があれば他のお店にもあちこち足を運んでみたいと思います。自由が丘店は本屋ではなく、雑貨屋としてでしたら時々足を運んでもよいかなぁという感じ。でも、頻繁に行くようにはならないと思います。ちなみに21時過ぎに入ったにも関わらず、店内には沢山の人がいました。自由が丘店は23時まで営業してるようなので、遅い時間に来ても寄ることができそうです。