学力フロンティアスクール発表会(1)

昨日、文部科学省の学力フロンティアスクールに指定されていた、小学校の研究発表会を見てきた。研究主題は「確かな学力の向上を図る教育の推進」。算数科・生活科・総合的な学習の時間、それぞれの研究授業と全体会があり、その後2つの会場に分かれて、文部科学省の教科調査官と筑波大学大学院助教授の講演会が行われた。


それに先立ち、「ドレミファコンサート」と名づけられた3〜6年年生によるミニ音楽会が開かれた。400人近くが整然と入ってくる入場シーンや、先生の指揮棒一振りで全員が足を肩幅に開いたことなどから、かなり時間をかけてこの日のために準備をしてきたことを伺わせる。合唱は圧巻。学年の発達段階に応じて、良く指導されており、中学年はのびやかに、高学年は頭声的発声を用いた美しいハーモニーを聞かせてくれた。特に高学年の合唱曲は、通常中学校の合唱で使われている「大地讃唱」(3部合唱)を2部合唱用にアレンジしたもので、音域も広く高度な曲であるにもかかわらず、かなり完成度の高い合唱になっていたので非常に驚いた。


実は、今回の演奏を聴きながら何度も泣きそうになった(なんか、日記に泣きそうになったことばかりを書いていますね。心を揺さぶられる映画や本、音楽に出会うと、すぐに涙がでてきてしまいます)。が、座っていた椅子の真横で子どもたちが歌っていたので、さすがに涙を流すのが恥ずかしく、必死に「羊が1匹、羊が2匹…」と違うことを考えて涙がこぼれないようにしていた。有り体の言葉でいうと、感動したのである。


音楽会終了後、一緒に研究会にきていた社会人大学院生(現職の中学校教諭)の方に、「素晴らしい。これは音楽科できっちりと指導した成果である。このようなこと通じて豊かな情操がは育まれる。こういう生の合唱を聞くと、音楽科は絶対になくならないと思いませんか?」と問われた。果たして、本当にそうなのだろうか。(明日に続きます。)