☆☆☆ チャーリーとチョコレート工場 ☆☆☆

チョコレート工場の秘密は、小学生の頃、夢中になって読んだ本でした。多分100回以上は読み返していると思います。今回の映画化を聞いて、見に行きたい気持ちが半分、完全に満足することはありえないだろうなぁという気持ちが半分だったのですが、あの世界をどう映画化するのだろう、という誘惑に負けて、相方とシオンと3人で映画を観てきました。小説と映画は別物と割り切って行ったので、最後のエピソードはともかく、映画としては面白かったです。でもやっぱり、原作の方が…と思ってしまうことは、最初から分かっていたこと。観たことを後悔はしていません。


一緒に行った二人は、どちらも小説は未読でした。相方はともかくとして、本の前に映画をみせるというのには、かなり迷いがありました。一度映像を見てしまうと、後から本を読んだときに、映画の世界観に引きずられてしまうのを危惧したからです。原作の世界観は、本当に豊かで…あの興奮を本で味わえないのはちょっともったいない。本人が行きたがっていたので、結局一緒に行ってしまいましたが…どちらが良かったのかは、未だに迷うところです。


ちなみに、チョコレート工場の秘密に続編があったことはあまり知られていないのですね。同じ評論社から出版されたガラスのエレベーター宇宙にとびだすというのがそれにあたります。1冊目ほどの衝撃はないので、あまり記憶に残っていないのですが、読まなければよかった…とは思わなかったので、そこそこ面白かったのでしょう。ちなみに、私が昔読んでリンクを張ったチョコレート工場の秘密は、今は絶版になっていて手に入らないようです。新訳のチョコレート工場の秘密が出ていたので本屋で手にとったのですが、以前の訳の本を何度も読み返しただけあって、絵にも文章にもなじめませんでした。二度の引越しを経たダンボールのどこかに2冊とも眠っているはずなので、近々掘り返してみるつもりです。

チョコレート工場の秘密 (児童図書館・文学の部屋)

チョコレート工場の秘密 (児童図書館・文学の部屋)

ガラスのエレベーター宇宙にとびだす (評論社の児童図書館・文学の部屋)

ガラスのエレベーター宇宙にとびだす (評論社の児童図書館・文学の部屋)